91歳

昨夏で91歳になった母にはなんと成年後見人がいます。

母は成年被後見人なのです。

後見人は弁護士さんです。

母には財産はありません。全くありません。私たちは父のマイナスの財産のため40年前に遺産放棄しています。

家は祖母名義でしたので父亡きあとは、出て行くように言われ母は故郷を後にしています。

母の実家は農家で家屋敷田畑がそれなりにありましたが叔父が騙されたのか全て人手に渡り、その2年後叔父は34歳で突然亡くなりました。ハンサムな叔父でした。

本来なら末っ子の叔父でしたが長男は戦死、次男は病死で子を残さぬままこの世から去っています。戦争さえなければ、、、誰がしたのか?

これは母がよく言っていたセリフです。

父親は戦後初めての年末に事故で亡くなっています。大人しく優しかったという父親は一芳(長男)が戻ってくると兵隊が外地から戻る新聞を読みながら楽しみにしていたそうです。

葬式が終わった2カ月後、つまり昭和21年2月、一芳兄がすでに1年前戦死していたと戦死公報が届いています。

葬式ばかりで祖母は辛かったでしょう。51歳で未亡人となり男手がない農家なので苦労したと思います。

母はこの時13歳

母を可愛がっていたと言う長男が成年被後見人にならされてしまった妹の今を知ると

どんなに悲しむでしょうか?

年金は毎月7万程しかなく財産は古い写真だけ

こんな法律誰が作ったのでしょうか?

介護認定とはいったい何なのでしょうか?

認知症になれば皆が自由を奪われなければいけないのでしょうか?

成年後見制度は弁護士救済策ですか?

戦死した長男 21歳